鉄塔設計関連

鉄塔設計関連 2017.01.17

ねじり力による水平反力と腹材せん断力

下図で示される様に、ねじり力による水平反力と腹材せん断力は同じ値になります。

腕金応力図
(※自社開発の鉄塔設計プログラムの出力)

普段は特に気にもしないのですが、たまに「どうしてだったかな?」と考えることも有るので今回はこれを解説します。


下図の様に、2Qの偶力を作用させた場合の腹材引付点位置での水平反力を2Q’とします。

腕金応力図

2Qが作用している位置のモーメントは
  M = 2Q×(B/2)×4 = 4・Q・B

また、腹材引付点位置での2Q’によるモーメントは
  M = 2Q’×(B’/2)×4 = 4・Q’・B’

上記2式より
  4・Q・B = 4・Q’・B’
  Q’ = Q・(B/B’) …(1)

B = B’ – 2・h・tanθ なので
  B/B’ = 1 – 2・h・tanθ / B’ …(2)

(2)を(1)に代入すると
  Q’ = Q – 2・Q・h・tanθ / B’ …(3)

R = 2Q・h / B’ より(3)は
  Q’ = Q – R・tanθ

これは、基礎柱体に働くモーメントでも示した様に、QBの式と同じです。
よってQ’ = QBが成り立ちます。

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