有限要素法(マトリクス法)による送電鉄塔の応力解析(1) 9/9
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9. 平面クレモナ解析との比較
上図のモデルを節点2、節点3を支点としてクレモナ図を描くと下図になる。
クレモナ図を基に、支点反力と部材力を記入すると、有限要素法で計算した値と一致する。
これまでの計算方法で分るように、有限要素法は機械的な手法であり、コンピュータでの処理に向いている。
スタークスは汎用鉄塔設計プログラムを自社開発したが、こちらは平面クレモナ解析理論を基にして応力解析エンジンを開発した。
それと比較してみると有限要素法を用いることでかなり機械的に解析が可能だとの印象を受けた。機会が有れば、もう少し複雑な構造での解析について考察するとともに、プログラミング向けの全体剛性マトリクス作成テクニックを紹介したい。